BinanDiary

全校集会 校長講話~玉野備南高生が目指すこと~

令和6年 1月 9日(火)

講話が始まる前に、この度の能登半島地震や羽田空港での衝突事故でお亡くなりになった方々、北九州での大規模火災で難に遭われた方々に対しての黙とうが行われました。

校長先生からは、今回の大規模災害に対して、それぞれが何をするべきなのかを考える話がありました。

今から2千年以上も前の中国では孟子が、「人には生まれながらにして他人の不幸を見過ごしにはできない心がある」という主張をしています。この主張は「性善説」の根拠になったことで有名ですが、この優しい思いを実際の行動の「思いやり」に移すにはどうしたらよいのでしょうか。

それは「」、「」、「行(ぎょう)にんべん」で構成され、「素直な心で行動する」という意味を表す「」の漢字にヒントがあります。

」は「人を助けたいという気持ちをもって行動する力」を指します。自分に財力があれば、資金援助ができます。自由に使える時間があれば、ボランティアに行くことも可能です。しかし、何も手持ちがない人はどうでしょうか。

ある大僧正は「何もなくても、大変な思いをした人に寄り添い、復興を祈ることはできる」と説いていました。悲しむ人の横で憂う(心配する)「優しさ」もまた、人を助ける力の一つであるはずです。

私たち玉野備南高生は、今は悲しむ人に心を寄せ、復興を祈ることしかできないかもしれませんが、将来、困っている人に資金援助の財力や実際の行動力でもって助けられるように、しっかり「自立」を目指すべきです。

そのために、今するべきことは何か。

毎日出席し、授業を大切にすること。

その授業や活動を通して、本校の学校グランドデザインにある「人間力」を基盤にした、「基礎的な学力」「コミュニケーション力」「自己管理力」の3つの力を身に付けてゆくことを確認しました。