BinanDiary

ある和尚の話。~サクラの戒め~

令和6年 3月19日(火)

サクラの芽吹きを観察していて、ある和尚の戒め(いましめ:「注意」の意)を思い出しました。

花にも咲く時機があるように、人にも咲く時機がある」というものです。

和尚は「学校の生徒はみんなサクラの花ではないぞ。学校の先生がそれがわかっとらん者が多い」と言うのです。

以下は、和尚の話です。

「春にサクラが咲くように、夏にはミカンの花、秋には菊、冬には山茶花(さざんか)が咲くように、花の咲く時機は違う。

学校におれば、みんながサクラのようについつい思ってしまう。

しかし、ある子は卒業と同時に結果が出せても、ある子はひと歳とって、やっと幸せをつかむことができるということはよくある。

人はいつその能力が開花するかがわからない。わからないから、人が成功したと聞けば、身を焼かれるような焦りや不安を感じる。

しかし、人が、あなたが、この世に生まれたことには必ず意味がある。自分の幸せと他者の幸せのために働く時機が必ず巡ってくるから心配しなくてよい。

サクラをよく見なさい。サクラはサクラでただ咲く春を待っているだけではない。花芽を付けない冬の間、しっかりと養分を蓄えて咲く準備をしている。

人も同じ自然界の生き物だから、自分の咲く時機に備えてしっかり学んでおけば良い」と。