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令和5年度前期終業式 校長講話~「社会で求められるもの」~

令和5年 7月19日(水)

前期終業式では「社会で求められるもの」についての校長講話がありました。

(以下の内容は講話の一部です。)

お決まりの漢字クイズです。一字だけ違う漢字はどれでしょうか?今回も秒で(瞬時に)答えてくれました。

そう「」です。

3年生はこれから応募前見学、2年生はインターンシップ、1年生は学校生活にも少し慣れたことからアルバイトに挑戦の時期です。

「人生100年時代」とも言われますが、高校の3~4年間は、人生全体から見ればスライドのような位置です。

どのように感じますか?備南を卒業した後、正社員として就職して定年までおよそ40年ほどの歳月があります。安易な進路選択はするべきではないという趣旨から、統計に基づいたアルバイトとの生涯賃金の「差」を見てみました。

もちろん、アルバイトがいけないわけではありません。

ただ、3年生がこれから挑戦する正社員となって企業で働く場合のことを少し考えてみました。学校は皆さんの希望に合った勤め先を一緒になって考えてゆきますが、ケガをしても病気になってもある程度長く勤められる職場を提案したいのです。

そのために求められる「力」は、本校が学校グランドデザインに掲げた育成したい資質・能力とピッタリと合っています。

一番は「思いやりの力」です。よくテレビや新聞では、コミュニケーション力とか、協調性とか言われていますが、それらはつまり「思いやりの力」のことを言っています。

相手の気持ちを聴いたり、励ましの言葉を伝えたりする力。または、困っている人に寄り添い、手を貸そうとする力とでも言いましょうか。

 

さて、これから社会の扉を開く生徒の皆さんが犯してはいけない漢字はどれでしょうか?

そう「」です。

高校生の年齢では、「いたずら」や「いじり」と思っていたことが、次のスライドにあるように罪に問われます。

せっかくの就職先も失ってしまうかもしれません。

仕事ならまた別の仕事にチャレンジすることもできるかもしれませんが、大切な人の信頼をいったん失えば、二度と取り戻すことはできない場合があります。

SNSへの悪口の書き込みは、消せないことから「情報の刺青(いれずみ)」と呼ばれもし、就職や結婚など将来蒸し返されることから「情報の時限爆弾」と言われもします。

SNSへの悪口の書き込みは、相手を傷付けるだけではなく、巡り巡って書き込んだ自分をも傷付けてしまう「ブーメラン」になるのです。絶対にしてはいけません。良くなろうとするあなたの未来の扉を閉ざすことになるから、決してしてはいけないのです。

何事も「アクセル」「ブレーキ」が大切です。

自分の良さはアクセル全開ですが、やってはいけないことは自分にブレーキをかけて絶対にしない!そのブレーキの利きの良さが「信頼」につながると私は考えています。皆さんはどう考えますか?